クイズ馬 ディヴァインシチー 第9戦


痛恨の屈腱炎発症!

約1年後に入厩も再発

前走からもうかれこれ2年4か月。


また美浦トレセンに帰厩も症状は改善されず、出走は絶望的だったが、

馬なりの調教のみで無理矢理出走。

11月1日 東京6R 500万下 ダート1600m 混合戦は、

14着/6番人気。

格上挑戦の未勝利馬2頭にも先着を許すほどの走り。

しかし、今回はそれでいい。

気になるのは脚だけ。

レース回顧と時計の分析を掲載。

(2009年11月2日完結)

2007年7月11日 立ち上げ

●ソエについて

 愛馬ディヴァインシチーは前走前に軽いソエだという発表でしたが、最近はシークレットにされているようです。確かに、前走に内容を見ていれば、そんなにひどくもなさそうですが。

 ところで、ソエは競走馬の怪我の1つ。脚部に骨膜炎を起こすことで、体が出来上がっていない若い馬がかかる一種のスポーツ病ですが、昔はソエの出る馬は走ると言われている時代がありました。

 確かに私ほっさんの愛馬たちも、活躍している馬は不思議とソエがでています。一番最初は、私ほっさんに1口馬主初優勝の喜びを教えてくれた愛馬エドワーズシチーもソエがでていました。

 そして、2004年度産でソエが出ている馬は、現在(2007年7月11日現在)ソエの為放牧に出ている愛馬ステップシチーと愛馬エクストラシチー(ともに未勝利脱出)、そしてこのディヴァインシチーです。

 他の未勝利馬たちは、ここまでソエが出ていません。

 ディヴァインシチーはここまですでに活躍していますが、まだソエが出ているということは、馬体的には未完成でまだ伸びしろがあるということですので、さらに期待しちゃいます。

●8月5日新潟9R岩室温泉特別 ダ1200mに特別登録するも、痛恨の非当選

 我らが愛馬ディヴァインシチーは、矛先を短距離に向け、8月5日の新潟9R岩室温泉特別ダ1200mに特別登録し、直前の追い切りも万全の体制でしたが、惜しくも選に漏れ、除外の憂き目に合いました。そりゃ42頭も登録があれば、単純計算で約3分の2の馬が除外になりますが。

 月曜日の競馬週刊誌でも、42頭も特別登録がいる中で、そこそこ印を集めていました。ギャロップ紙に1人本命◎の予想家もいてました。そして、木曜日の最終追い切りの動きも良く、出走が叶えば善戦は必至だっただけに、悔やまれます。

これ以降8月9日に作成

●次走は8月19日新潟10R妙高特別に照準

 友駿ホースクラブHPによれば、次走は8月19日新潟10R妙高特別1000万条件ダ1200mに出走予定とのこと。結局前回除外された岩室温泉特別は、たいしたメンバーではなかったので、返す返すも残念。今回は、何頭くらい特別登録があるのか。また、出走は叶うのか。まずは、日曜日発表の特別登録馬に注目。

●コース解説(JRA−VANより)

 スタート地点は2コーナーのポケット。芝からのスタートだが、この部分での枠順の有利・不利はない。
 最初の3コーナーまでの距離は525m、ゴール前の直線は354mと、ローカルの中では一番の広大なコースなので、各馬が能力を発揮しやすい3〜4コーナーで極端に外を回されなければ大丈夫
 純枠にテンの加速力とスピードの持続力が問われる
 一方、レースは単調になる傾向があり、見ている方としては物足りなさが残る。
 コース全体がフラットであるためか、最後の直線が長くても前に行った馬が断然強い逃げ馬の連対率は50%を越え、単・複の回収率はともに100%を越える
 馬券の中心は逃げ、先行馬から入るのが筋で、穴も前残りを狙う方がいい。
 アフリート、フォーティナイナー、ジェイドロバリー、シャンハイ、スキャンといったミスタープロスペクター系の種牡馬の独壇場

有利な枠順 フラット
有利な脚質 逃げ・先行
ポイント   スピードの持続力、血統

これ以降8月11日作成

●景気のいい話を

 少し古い話になりますが、ディヴァインシチーの昇級初戦、前走猪苗代特別で勝ったマコトスパルビエロは、次走7月22日新潟メイン関越ステークス(オープン)を圧勝!力の違いを見せました。

 愛馬ディヴァインシチーは昇級初戦の前走は10着に敗れましたが、あのときのメンバーは揃いすぎですよね。そのときのコラムにも書きましたが、いきなり強すぎるメンバーの中に飛び込んでしまいました。しかも、常時後ろから突付かれる嫌な展開でです。

 その前走を勝った馬が、1つ上の準オープンではなく、格上挑戦のオープンでドンクールやワキノエリセル、ニシノナースコールといった蒼々たる面々を3馬身も千切って圧勝するわけですから、ディヴァインシチーの前走10着も捨てたものではありませんよ。勝ち馬から、わずか1秒差ですし。

 どうです?俄然やる気がでてきたでしょ?

 競馬はいつもお話しているように、着順じゃなく、内容と相手です。強い強いメンバーに1秒差の10着。しかも展開に恵まれずということで、なにも悲観することはありません。それどころか、1000万クラスでも、ハナを奪えることがわかりましたし、互角に戦えることもわかりました。収穫の多い前走10着だったのではないでしょうか。

これ以降8月17日に作成

●またしても痛恨の除外

 このクラス、登録頭数41頭では、1度くらいの除外の権利があっても出走できません。有力馬スターアイルとともに、2週連続非当選除外になってしまいました。

 この時期の新潟は倍率が高すぎます。仕方ないなぁ。

これ以降8月28日に作成

●ソエは完治

 今回の特集を組み始めたときに、ソエが出ているので1戦試みて放牧しますという、嶋田功調教師のコメントがクラブHPに掲載されましたが、あれから一月半。がんばれシチー軍団HPで教えていただいたのですが、ソエは完治しているようです。

 ということは、1戦といわずに、秋に向けてバンバン走るのでしょうか。

これ以降9月11日に作成

●痛恨の屈腱炎発症

 屈腱炎・・・。競走馬にとって致命的なこの症状は、その馬の能力を奪うだけではなく、非常に再発性の高い困難なものです。未勝利であれば、少々の素質馬であっても引退の危機に追い込まれるほどのもので、ディヴァインシチーは治療という方向で進められるようです。

 しかし、復帰できる可能性は100パーセントではなく、愛馬オペラシチーのように、一年後再発してそのまま引退というケースも少なくありません。

 元々嶋田功調教師の管理馬は故障が多いことで知られています。そのため、あえてこの厩舎を避ける方も少なくありませんが、私ほっさんは以前から述べていますように、限界ギリギリのきつい調教をやれば、故障のリスクは伴うもので、愛馬の屈腱炎は非常に残念ですが、嶋田功師がどうのこうのというつもりはありませんし、今でも信頼しています。

 愛馬ディヴァインシチーは、血統的には地味で、走るか走らないかは未知数でした。いや、誕生当時は世間一般では全く期待されていない馬でした。父ディヴァインライトもサンデーサイレンスという輝かしい父を持ちながら、重賞制覇のみで、GTには手が届きませんでした。その為、2005年度産の産駒は僅か3頭と種牡馬としては危機的状態にありました。

 結局父ディヴァインライトはその血を求める海外に渡り、日本を後にしました。

 そんな、父のプライドと威厳を守ったのが我らが愛馬ディヴァインシチーで、父ディヴァインシチーに種牡馬としての初勝利をもたらしたばかりか、2勝目もプレゼントし、一躍父の代表産駒になりました。

 このように、デビュー前から脚光を浴びていたわけでもなく、地味な血統のこの馬が競走馬として開花する為には、他の馬と同じ調教をしていたのでは、勝てません。美浦では珍しい超スパルタ調教の嶋田功師に預託され、限界ギリギリの調教(私ほっさんが追い切り情報で見ていてもハードだと思いました。)を受け、未勝利戦を1番人気で優勝するほどになりました。

 この馬が期待されていなかったことを証明するもうひとつのバロメーターとして、GTクイズ馬なのに、最後まで売れ残っていたという現実があります。ディヴァインシチーの初勝利のときにもお話しましたが、その前2年間のGTクイズ馬が期待され、すぐに満口になったにもかかわらず不甲斐ない成績で未勝利のまま引退してしまい、「どうせこの馬もダメだろう。」という雰囲気が色濃く流れていたのを覚えています。私ほっさんですら、血統面からも馬体面からもあまり期待できずに、GTクイズ馬ということだけで購入を決めた馬でした。

 言い方は良くないかも知れませんが、他の関東の厩舎であれば、この馬を勝たせることは難しかったでしょう。しかし、故障することもなかったでしょう。故障せずに、今頃未勝利戦で4、5着に善戦していたのではないでしょうか。

 今、こうして屈腱炎になってしまいましたが、競走馬として最上級の扱いを受け続けられるため私ほっさんとしては、そういう意味では安堵しております。同日クラブのHPで屈腱炎が判明し、引退するプライムシチーの方が私にとっては心配です。

 プライムシチーは勝てるだけの力がありながら、ほんの少しの食い違いで3歳秋での引退を余儀なくされました。前走1番人気のときに、なぜ、あそこまでハイペースで逃げなければならなかったのか。前々走2着の時も、1頭だけ別格な馬がいて、取りこぼしてしまうなど、私ほっさんの所有馬ではありませんが、悔しい面は多々あります。

 そこに行くと、愛馬ディヴァインシチーは恵まれているのではないでしょうか。これからも競走馬として、いい環境で、いいものを食べさせていただけますし、私ほっさんもその為に飼葉料(預託料)をずっと支払っていこうと思います。

 復帰できるかも、復帰してからまともに走れるかもわかりませんが、頑張ってくれた愛馬の為に、引退するまでずっと預託料を払っていきたいと思います。中には、もうおそらく復帰は難しいとか、復帰しても活躍は見込めないから、権利を放棄する人もいるでしょう。1口馬主をマネーゲームと考えるなら、そうすべきかも知れません。1つの決断の時期であることは間違いありません。

 しかし、私ほっさんは、投資馬初500万クラスを突破してくれた功労馬ですから、損得なしに、最後まで付き合いたいと思います。

 また、復帰して元気な姿が見られる日を心待ちにしています。では、次のディヴァインシチーの特集は脚がよくなって追い切り時計を出し始めましたら盛大にやりますので、それまでお待ちください。

これ以降は2008年8月12日に更新

●約1年ぶりに美浦に戻って来ました!!

 2008年8月10日の時点で約1年ぶりに美浦トレーニングセンターへの帰厩を確認しました。

 ただ、ここまでは慎重に軽めに軽めに調整されていますから、楽観視はできません。問題はこのあと、強めに追い切りだしたときに屈腱炎を再発しないかですが、こればかりは神のみぞ知るです。もう祈る気持ちです。

 順調なら、降級した500万クラスは圧勝のはずですが、どうでしょう。東京ダート1600mなら1000万クラスでも勝ち負けできる馬ですが、ブランクも長いですし、とにかく無理せず慎重に進めて欲しいですね。

これ以降は2009年8月25日に作成

●2008年8月29日の追い切り後、屈腱炎を再発

 もう、あまりにも悲し過ぎて記事を出しませんでしたが、我らが愛馬ディヴァインシチーは昨年(2008年)8月の追い切り後に屈腱炎を再発。再び長期の休養に入りました。結果として、トレセンに戻すタイミングが時期尚早だったようです。

 屈腱炎は再発の可能性が極めて高い不治の病。今回の再発で復帰は絶望的となりました。

●かなり厳しい状態も先週トレセンに帰厩

 2度目の屈腱炎から更に1年。2009年8月24日にクラブHPにてディヴァインシチーの先週の帰厩が報告されました。

 ただ、比較的楽観的な嶋田功師自身が不安を持つくらいの悪い状態で、保護者の声は競走馬としての復帰は難しいだろうというのが多数です。私も残念ながら、そう思います。

これ以降10月28日に更新

●追い切り情報(2009年10月28日更新)

前走前 2007年6月28日 美浦南坂路 良馬場 強め

4F 52.9
3F 38.8
2F 25.2
1F 12.0

内ワンダフルライフ馬ナリと併せで0秒2先着



 7月3日 美浦プール

 7月4日 美浦プール

 7月5日 美浦プール

 7月10日 美浦プール

 7月11日 美浦プール

 7月12日 美浦プール


7月17日 美浦 坂路 重 馬ナリ

 4F 67.3
 3F 計測不能
 2F 32.3
 1F 14.9


7月18日 美浦 坂路 稍 馬ナリ

 4F 57.4
 3F 43.4
 2F 計測不能
 1F 15.2


7月21日 美浦 坂路 稍 馬ナリ

 4F 60.0
 3F 41.4
 2F 27.1
 1F 13.7


7月25日 美浦 南 坂路 良 馬ナリ

 4F 56.8
 3F 41.5
 2F 27.2
 1F 13.1


7月29日 美浦 南 坂路 馬ナリ

4F 61.4
3F 42.9
2F 計測不能
1F 13.7


8月2日 美浦 南 坂路 良 一杯

4F 51.6
3F 37.3
2F 24.3
1F 12.0


8月7日 美浦 南 坂路 良 馬ナリ

4F 70.1
3F 51.2
2F 33.0
1F 14.0


8月8日 美浦 南 坂路 良 馬ナリ

4F 60.7
3F 45.1
2F 30.0
1F 14.7


8月11日 美浦 南 坂路 良 馬ナリ

4F 55.7
3F 40.9
2F 27.4
1F 13.7


8月15日 美浦 南 坂路 良 馬ナリ

4F 51.6
3F 37.7
2F 24.7
1F 12.2


8月22日 美浦 南 坂路 良 馬ナリ

4F 55.8
3F 計測不能
2F 計測不能
1F 13.7


8月29日 美浦 南 坂路 不良 馬ナリ

4F 57.9
3F 42.8
2F 28.3
1F 13.5


2008年8月8日 美浦プール

8月9日 美浦プール

8月10日 美浦プール

2009年9月10日 美浦プール 2周

9月16日 美浦プール 2周

9月17日 美浦プール 2周

9月21日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 65.4
3F 47.0
2F 29.5
1F 14.7


9月24日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 62.8
3F 44.8
2F 29.6
1F 14.4


9月27日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 62.1
3F 44.7
2F 29.3
1F 14.6


9月30日 美浦南坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 58.6
3F 41.8
2F 27.5
1F 13.8


10月7日 美浦南坂路 重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 61.6
3F 44.3
2F 29.7
1F 14.7


10月7日 美浦南坂路 馬なり余力
2回
助手
4F 58.2
3F 計測不能
2F 27.2
1F 13.2
アイオロスシチー(古馬500万)馬なりに同入


10月11日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 57.3
3F 40.5
2F 26.5
1F 13.0


10月15日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 61.9
3F 44.0
2F 29.0
1F 14.4


10月15日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力

助手
4F 55.0
3F 39.0
2F 25.8
1F 12.9
キタサンアイドル(2歳未勝利)強めに0.1秒先行同入


10月18日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 62.8
3F 44.7
2F 29.4
1F 14.3


10月22日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 60.4
3F 42.7
2F 28.2
1F 14.1


10月22日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力

助手
4F 54.4
3F 39.6
2F 26.1
1F 12.7
キタサンアイドル(2歳未勝利)一杯に同入


10月25日 美浦南坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 60.9
3F 43.2
2F 28.4
1F 13.9


10月28日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 60.7
3F 42.8
2F 28.2
1F 13.9


10月28日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力

助手
4F 55.4
3F 40.5
2F 26.5
1F 12.9
キタサンアイドル(2歳未勝利)一杯に同入
 2008年8月29日、二度の仕上げ→除外から、三度調整を開始しました。しかし、悲しいですね。調子が良く勝ち負けできる状態なのに、出走できないとは。

 2009年9月21日、久々に坂路で15−15で追われました。楽しみというよりは心配の方が大きいですが、ダメで元々と割り切って考えるしかないですね。これから更に速い追い切りになるでしょうが、脚元が耐えてくれればいいのですが。

 9月24日、これも15−15程度ですね。これから徐々にペースが上がっていってどうなのかですが、相変わらず心配です。

 9月27日、ここ3日おきに15−15ですが、この日は2本目の登坂です。少しずつペースが上がってきましたが、脚元は大丈夫なのでしょうか。万が一、クラブHPの近況で、”脚元に熱感が”などと出てきたらジエンドですからね。

 9月30日、更に少しだけペースを上げて追われました。やはり2回目の屈腱炎ということで嶋田功師もいつになく慎重です。逆に言えばそれだけ状態が悪いということですが・・・。

 10月7日、更にペースが上がり13−13程度の速さまで来ました。今のところ脚元は大丈夫のようですが、どうでしょうか。同じく靭帯炎を患った愛馬アイオロスシチーとの併せ馬は感慨深いものがあります。

 10月11日、更に若干ペースが上がりました。とにかく、いつ脚元が悲鳴を上げるかドキドキです。

 10月15日、13−13で慎重に乗り進められています。問題はここからですが、無事に競馬場に帰ってくることを願います。

 10月18日、15−15程度で追われました。今週の水曜日あたりに速いところを乗られるのでしょうか。問題はそこからです。

 10月22日、14−14で追われたあと、13−13で追われました。さてかなりピッチが上がってきましたが、まだ脚の方は大丈夫のようですね。ドキドキハラハラします。

 10月25日、14−14です。結局、目一杯に追われていない状態で、今週の出走予定に入っていました。出走なら当然水曜日に一杯に追うのでしょうが、まさにそこからが正念場。正直、屈腱炎を再発させていますし、期待しても無駄なのでしょうが、ドキドキしています。

 10月28日、14−14に続いて13−13ですか・・・。軽いですねぇ。一杯に追えないのにレースに出走してもと思うのですが・・・。やはり、これはヤバイ気がします。

 私ほっさんの追い切り評価は「C」です。本数は十分ですが強い追い切りがありません。

●気になる出馬想定表

出馬想定表 11月1日 東京6R 500万下 ダート1600m 混合戦 全5頭
馬名 前走騎手 前走 過去着順 追い切り
アビリティガーデン 伊藤工真 10/03 500万 中山ダ1800
エフティファラオ 吉田隼人 10/11 500万 東京ダ1400 12 10 12 12
セイウンアスラン 藤岡康太  5/31 500万 東京ダ1400 11 10
ディヴァインシチー 吉田豊 07/07/01 福島ダ1700 10
マルターズマゼル 藤田伸二  6/07 500万 東京ダ1400 10

表中左端は出走確定順位。「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬。青字は1000万クラスでの成績。

 10月31日の東京のダート1600mも出走想定数は5頭で、出走確定と言っても過言ではないでしょう。

●当日東京競馬場で騎乗予定の主な騎手

 11月1日に東京競馬場で騎乗予定の主な騎手は次の通りです。

 四位洋文、武豊、スミヨン、後藤浩輝、戸崎圭太、内田博幸、横山典弘、川田将雅、松岡正海、秋山真一郎、福永祐一、藤田伸二、北村宏司、三浦皇成、角田晃一、吉田豊、池添謙一、岩田康誠、蛯名正義、柴山雄一、丹内祐次、柴田善臣、田中勝春、北村浩平、伊藤工真、丸田恭介、柴田大知、大庭和弥、武士沢友治、勝浦正樹 各騎手。

 さすがにGT開催日と言うことで一流の騎手が集結しています。

 以前のように武豊騎手などは乗ってくれないものですかねぇ。

これ以降は10月30日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 11月1日 東京6R 500万下 ダート1600m 全15頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アビリティガーデン 内田博幸 10/03 500万 中山ダ1800
エイワンキセキ 伊藤工真 10/03 500万 中山芝1600 15 11
ケンマ 柴山雄一 10/11 500万 東京ダ2100 12
サイレントルナーレ 蛯名正義 10/11 500万 東京ダ2100
ジャイアントラック 戸崎圭太 10/21 交流 園田ダ1400 13
セイウンアスラン 松岡正海  5/31 500万 東京ダ1400 11 10
ツクバショウグン 柴田善臣  9/27 未勝利 新潟ダ1800
ディヴァインシチー 武士沢友治 07/07/01 福島ダ1700 10
デルマアヌビス 中谷雄太  9/27 500万 中山ダ1800 11 15
トーセンマドローナ 川田将雅  5/17 未勝利 東京ダ1600
マルターズマゼル 吉田豊  6/07 500万 東京ダ1400 10
メイショウドレイク 武豊 10/17 500万 東京ダ1300
リオ 菊沢隆徳 10/11 500万 東京ダ1400 10 14 16
リュウセイドラゴン 千葉直人  6/27 500特 福島ダ1700 13 14 13 11
レイアシチー 大庭和弥  9/05 未勝利 新潟芝1000 B+

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり 青字は1000万クラスでの成績 馬名が緑色は未勝利の身分の馬

●東京ダート1600mコース解説

 東京ダ1600mは、東京芝2000mと同様にしばし物議を醸すコース設定。03年にコース新装が行われたが、前者はその状況が是正されなかった。
 いまだに抱える欠陥要因は、スタート地点。2コーナー奥の芝部分からスタートすることになるのだが、脚をすべらせてダッシュがつかないことがある。
 また、内枠と外枠とでは芝を走る距離が違うが、あるトップジョッキーの話だと、その点はあまり関係ない(騎手は気にしていない)ようだ。
 むしろスタート地点そのものに問題があり、芝が得意でない馬にとっては不安材料なのだ。
 まずはスタートで好発をできるかが勝負の分かれ目。出遅れたらほぼ終わり。致命傷になる。
 ダート戦なので基本的には逃げ・先行が有利だが、1300mや1400mに比べて数字はガクンと落ちる。
 中団からの差し馬も互角で、最後は決め手勝負になる。

有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行〜差し
ポイント スタート、決め手
種牡馬ベスト サンデーサイレンス、ジェイドロバリー、フジキセキ
連対騎手ベスト 武豊、横山典弘、蛯名正義、柴田善臣、後藤浩輝
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分41秒1 1分40秒2 1分40秒9
2歳未勝利 1分40秒3 1分40秒4 1分39秒2 1分39秒9
2歳500万 1分38秒6 1分41秒5
3歳新馬 1分41秒1 1分42秒4 1分40秒4 1分40秒1
3歳未勝利 1分40秒2 1分39秒7 1分39秒6 1分39秒6
3歳500万 1分38秒9 1分38秒1 1分38秒1 1分37秒6
3歳オープン 1分37秒0 1分38秒9 1分36秒7
古馬500万 1分38秒9 1分38秒5 1分38秒1 1分38秒3
古馬1000万 1分37秒8 1分37秒4 1秒37秒3 1分37秒5
古馬1600万 1分36秒7 1分36秒5 1分37秒4 1分36秒0
古馬オープン 1分35秒8 1分35秒6 1分35秒3

●ほっさん予想

トーセンマドローナ
アビリティーガーデン
マルターズマゼル
メイショウドレイク、サイレントルナーレ
 このレースに2頭出しの私ほっさんですが、競走中止や大差のシンガリ負けは浮かんでも、愛馬が勝つシーンは想像できません。

 怪我さえなければ、ディヴァインシチーは間違いなく500万クラスでは力上位ですし、あっさりと勝つでしょう。しかし、2度の屈腱炎に2年4か月ものブランク。自信があるわけがないでしょう(苦)。

 鞍上の武士沢友治騎手はディヴァインシチーの背中を知る騎手です。当時は1番人気2着でしたが、勝った馬マイネルアワグラスがその後重賞シリウスSを制していることからも、仕方のないことだったでしょう。私は武士沢友治騎手はいい選択だったと思います。
 ただ、何も競馬を知らない方からすれば、前回は1番人気に応えられず2着敗退、そして今回大敗や競走中止ということになれば、「なにやってるんだ、武士沢!!」みたいなことになりかねませんが、私はそうではないと断言します。

 もう1頭の牝馬レイアシチーに至っては未勝利の身分での牡馬との混合戦です。いくら追い切りの動きがいいからと言って、未勝利でなかなか勝ち上がれなかった馬が、格上挑戦でいきなり優勝などと言う事は、皆目見えて来ません。しかも、実績のあるダートの短距離でもありません。
 しかし、鞍上の大庭和弥騎手といえば、JRA全所属騎手の中で、もっとも単勝回収率の高い騎手。要するに、とんでもない人気薄を勝たせてしまうという仕事人です。一発があってもおかしくはないですね。


 しかし、総じてこのレースは2頭出しですが、常識的には最下位2頭ということになりそうです。そうはいっても、前回のチャーミングシチーの15番人気4着なんてこともありますし、競馬は走ってみないとわかりません。

これ以降は11月2日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「先行有利」


予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲
ジャイアントラック
ディヴァインシチー
サイモントルナーレ
レイアシチー
トーセンマドローナ △△ △△
メイショウドレイク
アビリティガーデン △△
セイウンアスラン
マルターズマゼル
二重△は△△で処理
あとは無印



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
ディヴァインシチー 84 79 84 76
レイアシチー 64 61 64 54

●前走レース後の騎手コメント

ディヴァインシチー(10着)

 「2、3番手からでもいいと考えていましたが、とにかくスピードがあるので・・・」(吉田豊騎手・ラジオNIKKEI)

 「素直過ぎるというか、スピード任せに走ってしまいます。もう少しコントロールが利くようになって欲しいと思います。」(吉田豊騎手・競馬ブック)
 「相変わらずデキがいい。果敢にハナへ。さすがに失速も責められないペース単騎逃げの組み合わせで一考。」(競馬ブック)

レイアシチー(9着)

 「伸びかける場面はあったが、ラスト100メートルで甘くなってしまったね。もし外枠でも引いていればもっと我慢して走らせることができたのだろうけど、この枠だといい位置を取りに行くために、出して行かなければならなかったからね。」(蛯名正義騎手・競馬ブック)
 「行けずに中団から。結局、脚を使うシーンはなく、流れ込んだだけ。芝がもうひとつなのか?」(競馬ブック)

●レース 

 レイアシチーは好スタートから好位を獲りに行きます。ディヴァインシチーはやや出負けし二の脚もつかず後方からになります。レイアシチーは5番手の内を追走。ディヴァインシチーは11番手の中を追走になります。

 レイアシチーは最内の絶好位を距離ロスなく進み、あわやと思われました。ディヴァインシチーは今まで4角であれだけ後ろ(11番手)にいたことがないことから、伸びるのは難しいと思いました。

 ところがレイアシチーは直線早々に脱落し13着。ディヴァインシチーは後方だったにもかかわらず脚が上がり14着。いいところがありませんでした。全15頭中未勝利馬が3頭いたことからも不甲斐ない結果と言うしかないでしょう。

●時計の評価

 東京ダート1600mで1分40秒台を切れなければ500万クラスでは到底勝ち負けできません。今回のディヴァインシチーの走破時計1分41秒5良馬場もレイアシチーの1分41秒2良馬場も未勝利クラスでさえ勝ち負けできない凡タイムです。

 しかし、レイアシチーは追い切りの動きが過去最高でこの時計。ディヴァインシチーは屈腱炎の再発に2年4か月ぶりの出走でこの時計。似たような時計でも、やはり評価は大きく分かれます。

 未勝利戦でも3着が精いっぱいだったレイアシチーは距離の問題があるにせよ、ここが限界と見るべきでしょう。ディヴァインシチーはもう少し見なければこの一戦だけで評価は出来ないと思います。

●専門誌のレース評価

ディヴァインシチー(14着)

 「仕上がりひと息。後方で揉まれて頭を上げ、直線息切れ。このあとどう変わってくるか。」(競馬ブック)

●今後の展望

 ディヴァインシチーに関しては、屈腱炎の再発ということで、今回レースに出れただけでも凄いことです。今後の展望は一切見えて来ませんが、十分に活躍してくれたと思っています。今後はなるようになるとしか言いようがありませんね。

 レイアシチーはやはり能力的に未勝利を勝つのが精一杯。その未勝利戦がなくなった今、1勝もすることは出来ないでしょう。おそらく最後の一戦だったと思いますが、ノド鳴りの症状があるとはいえ、追い切りの動きは過去最高で、いい状態で送り出してくれたことに感謝します。この出来でこの内容なら、諦めもつきますね。 

●最後に

 2007年7月11日に立ち上げたディヴァインシチー第9戦の特集も2年4か月ぶりに完結を迎えました。結果は今までにない大敗でしたが、取りあえず1戦でも走れたことに喜びを感じます。

 屈腱炎の再発ということから、馬なりのみの軽め調整も仕方のないところでしょう。再再発して次走はないかも知れませんが、欲を言えば、もう一走みたいですね。

 しかし、無理は言いませんし、常に引退も覚悟しています。

 頑張れディヴァインシチー!!

最後までご愛読いただきましてありがとうございました。

2007年7月11日作成 8月9日、11日、17日、28日、29日、9月11日、2008年8月12日、2009年8月25日、9月22日、25日、27日、10月1日、7日、11日、15日、19日、22日、26日、28日、30日、11月2日加筆

ディヴァインシチーの過去のレース分析を知りたい方はこちら!!

第8戦 2007年 7月 1日 猪苗代特別 1000万下 福島ダ1700m (10着/5番人気)

第7戦 2007年 6月10日 3歳500万下 東京ダ1600m (1着1番人気

第6戦 2007年 5月19日 3歳500万下 東京ダ1600m (2着1番人気

第5戦 2007年 4月29日 3歳未勝利 東京ダ1600m (1着1番人気

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